きらり 2016年2月号


「忘れることと 忘れないこと」


最近、自分が年をとったなあ、と感じることが増えました。

その一つが「物忘れ」です。

これには、私自身もまわりの人たちも困っています。

たとえば、人の名前が出てこないことです。

いつも会っている人の名前さえなかなか思い出せないのです。

買い物に行っても、何を買うために来たのか忘れたり、

子どもと約束していた日に他の予定を入れてしまって怒られることもあります。

何より自分の言ったことをよく忘れます。


けれども、こんなに忘れっぽくなっていてもしっかり覚えていることがあるのです。

それは、自分が他の人からされたイヤなことです。

何十年経っても忘れないのです。


なぜだかわかりますか?

それは、私が罪人(つみびと)だからです。

イヤだったことを覚えているのは私がその人をゆるしていない証拠なのです。



「互い(たがい)に忍(しの)び合い、だれかがほかの人に不満(ふまん)を

抱(いだ)くことがあっても互い(たがい)に赦し(ゆるし)合いなさい。

主があなたがたを赦して(ゆるして)くださったように、

あなたがたもそうしなさい。」 コロサイ3章13節


と聖書に書かれていますが、それが実行できていないという罪です。

イエス様は、私の罪をゆるすために十字架にかかって

私の身代わりに罰を受けて下さった、私の救い主です。


情けない自分にがっかりするとき、十字架の上でイエス様が言われた言葉

「父よ。彼ら(私のこと)をおゆるしください。」

をいつも思い出すのです。


あなたの心の中には、しっかりと覚えていることはありませんか。


福音おばちゃんより