2017年 6月号


世界の終わりに

萬好徹治

突然ですが、この世界はいつまで続くのだろうかと考えたことはありませんか。始まりがあるものには、必ず終わりが来ます。何千年と生きる植物や星たちでさえ、寿命を迎えることが研究によって分かっているのですから、私たちの暮らすこの地球にも終わりが来ることは明らかでしょう。

また昨今、様々な宗教家や指導者、占い師などが、あと何年で世界が終ると言ったり、特定の場所に集まるように言ったりして、世間を騒がせています。この世界に終わりが来るという内容の小説や映画が人気を集めていることも、人間の心の奥底にある世界の終わりへの興味を証明しています。

イエス・キリストに従っていた弟子たちも、この世界は本当に終わるのか、そうであれば、いつ終わりが来るのか、何か前兆はあるのか、と心の中の疑問を素直に尋ねました。

イエス・キリストは弟子たちに、「惑わされないように気をつけなさい。」と言われました。世界の終わる前には4つの前兆があるというのです。それは一体どのようなものでしょうか。


前兆の1つ目は、キリストを名のる者が大勢出現する、というものです。実際に、多くの宗教の教祖たちが、キリストの生まれ変わりを自称し、その威を借りようとしています。

「わたしの名を名のる者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時は近づいた』とか言います。そんな人々のあとについて行ってはなりません。」とキリストが言われたとおりです。


2つ目の前兆は、戦争や暴動が多発する、ということです。残念なことに、イージス艦、ミサイル、核、空母などという単語を聞かない日はなくなりました。「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がります。」と聖書が述べている通りです。


また前兆の3つ目は、各地に大地震が起きる、ということです。古来、岩の上に立っている地域という意味で「岩代の国」と呼ばれてきた福島県に、あれほど大きな地震がくると誰が予測できたでしょうか。地震が来ない場所だから、と作られた東京電力福島原子力発電所が爆発して、多くの被害をもたらしたことは周知の事実です。


さらに、方々に疫病やききんが起こる、というのが4つ目の前兆です。数百年前には存在しなかったエイズ、ジカ熱、エボラ出血熱など、決定的な治療薬のない病気が現在世界には多くあります。

残念ながら、この世界には終わりが来ます。それはまだまだ先の話で、自分には関係がないと思っておられるかも知れませんが、この世界が終わることを否定することは誰にもできません。また、その時を特定することも、人間の力で先延ばしにすることもできません。

では私たちはどうすればいいのでしょうか。イエス・キリストは言われました。「この天地は滅びます。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」

イエス・キリストの言葉を記した聖書を読んでみて下さい。また教会では、分かりやすい聖書の解説を聞いたり、個人的に聖書を学んだりすることもできます。関連図書の貸し出しも行っています。

あなたも真剣に考えてみませんか。そして本当の安心を得てくださいますように!