2014年 6月号


「孤独に悩んでいませんか?」
万好徹治


人は、なぜ 孤独を感じるのでしょうか?

ある時、イエス・キリストは、このようなたとえを話されました。

「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をなくしたら、
その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。見つけたら、大喜びでその羊をかついで、帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなった羊を見つけましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。」 ルカ15:14

この羊飼いに助け出された羊と人間はよく似ているところがあります。


一.仲間から離れると孤独を感じる。

「私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。」 イザヤ53:6

羊は非常に弱い動物です。逃げるにも足が弱く、牙もありません。鋭い爪もありません。
ですから、群れになってかたまって生活しているのです。

しかも、よく迷子になります。近眼だからです。前の羊を見失うと大変です。
その時、強い孤独感を感じ「メーメー」と仲間を呼んで鳴きます。

人も同じです。この頃 携帯電話を一生懸命見ている人を街角でよく見かけます。
その人は、仲間を呼んでいるのでしょう。
そして、自分は一人ぼっちじゃないんだ、と確認しているのではないでしょうか?

山は山を必要としない。しかし、人は人を必要とする。  (スペインのことわざ)


二、羊飼いから離れると孤独を感じる。

私たちは、一人でいる時に孤独を感じます。
しかし、大勢の中にいる時にも孤独を感じることがあります。
そして、その時の孤独感の方が強いのです。

それは、私達が羊飼いである神から離れた結果なのだと、聖書は語っています。

羊には、仲間も必要ですが、一番必要なのは羊飼いです。
それは、羊が自分では水も草もさがすことができず、敵からも身を守れないからです。
羊は、羊飼いがいなければ生きていくことができないのです。

主(イエス)は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。
あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。 詩篇23篇

私達がこの神を認め、神に立ち返る時、心の奥底の孤独がいやされるのです。


「主に帰れ。そうすれば、主はあわれんでくださる。私たちの神に帰れ。」 イザヤ55:7

「本当にそのような神がおられるなら、私の心に入って下さい。」と祈ってみて下さい。
神様はあなたを、助けてくださいます。